C9ファンボの記録

C9ファンボ記録

LCSにて日曜日と月曜日に行なわれているC9の試合のreviewを書いています。

LJL Spring 2019を振り返る

こんにちは、C9はセミファイナルから出場のため一週間試合がありません。せっかくなので自国リーグであるLJLのチームごとの総括を書こうかなと思います。

LJL Spring Sprit Week全日程を終えての順位

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 1位は大多数の人が予想していた通りにDFMになりました。20勝1敗という圧倒的強さです。ちなみに私はDFMが10-0優勝した時からファンボになりました。viviD選手が日本に来たシーズンですね。

このリーグで予想外だったのはCGA、SGの躍進とBCの停滞でしょう。CGAに関しては2018 Summer2位であるUSGを抜いての2位フィニッシュです。これを予想していた人は中々少ないのではないでしょうか。

それ以外のチームはおおよそ実力通りの順位に落ち着いたと思います。

それではチームごとの総評を見ていきましょう

8位 AXIZ

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 今季から参入したチームであるAXIZは100%日本産でした。戦績は3勝18敗、今季のLJLはレベルが今までの比ではないほど上がっているので3勝できただけでも万々歳だと思います。

チームとして練習期間が少なかった影響か、レーンを終えてからのチームの動きなどに統一性がなかった印象です。個人的にはチームとしての動きのレベルが上がれば最下位を脱出できる可能性を秘めているチームだと思います。夏に期待したいですが、全選手契約が夏には切れてしまうんですよね。このメンバーで戦う所も見たいですが、結果を求めるなら選手の入れ替えも視野に入ってくるでしょう。

個人的にiSeNN選手が好きなので夏もLJLで見たいです。

7位 Rascal Jester

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Rascal JesterはLJL体制の変化により帰ってきたチームです。戦績は7勝14敗、途中からコーチが代わり、そこから勝ちを伸ばしていきました。MID,JGに韓国人を置きそこから中心に作っていくチームです。しかしMIDのHollis選手が抑えられてしまうと一気に勝ちが遠くなる一辺倒のチームでもありました。

SpringはAXIZが最下位という結果でしたが、AXIZは何かしらの強化を行う可能性が高いため、このままいくとSummerは最下位の可能性があります。RJが強化するべき所は明白であり、それは日本人の強化です。この日本人の強化の意味がメンバーの変更なのか、現メンバーの進化なのか、チーム在籍が長い選手もいますが勝つためには決断することも必要かもしれません。

6位 V3 Esports

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V3 EsportsはTOPのPAZ選手、ADCのZerost選手、SUPのviviD選手、そしてコーチのHw4ngコーチなど元DFMの選手が多くいるチームです。戦績は8勝13敗、最初はチームとして固まっていない印象でしたが、試合を追うごとに強くなっていった印象です。Summerは順位が上がる可能性が高いでしょう。TOP中心に作っていくという非常にわかりやすいチームです。さらにSavage選手加入後、攻撃性が一気に増しました。

V3の今後のカギはMIDのACE選手です。JGの影響力がとても強いチームなのでMIDの主導権がとれると一気に強豪チームになるでしょう。MIDは韓国人が多いため、ハードルは高いですが楽しみなチームであることは間違いないでしょう。

5位 Burning Core

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Burning Coreは前評判でDFMを除くと最も評価の高いチームだったと思います。戦績は9勝12敗、DFM戦ではあと一歩の所まで詰め寄るなど幸先の良いスタートを切りましたが、インフルエンザで選手がダウンしてから一気に不調に陥ります。何とか後半に勝ちを積み重ねるもプレイオフには届きませんでした。

思ったより低迷した理由として挙げられるのがプランの不透明さでしょう。ある程度どこから作っていくのかは決められているものの、具体的な試合の進行方法が定まっていない印象を受けました。個人の能力は非常に高いです。しかし明確な意図が見える行動を見ることはあまりありませんでした。すごい簡単に言うと丁寧すぎます。ひと昔前のLJLだったら優勝していたと思いますが、現在のLJLでは結果の通りです。チーム内でどのような会話が行われているかわかりませんが、LPLのような積極性が見れると一気に違うチームになるでしょう。

個人的には積極的なプレイスタイルになった時のOnce選手が見たいです。その時にOnce選手の本当のうまさが見れると思います。

4位 Sengoku Gaming

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Sengoku Gamingは福岡を拠点にしているチームです。スポーツのファンをやっている人はわかると思いますが、地域に拠点を置くという事はステークホルダーを獲得するということであり、様々な利点があります。Sengoku Gamingの場合、SG,LANというゲーミングカフェを経営して利益を得るなど地域をうまく活用し、恩恵を受けています。この地域を大事にすることはチームの発展、ならびに人気向上のために必要な事であり、他のチームが見習うべき大切な点です。

さて、戦績は10勝11敗という大躍進でした。4位という順位を誰が予想したでしょうか。この躍進を支えたのはやはりOdduGi選手の活躍が大きいでしょう。また、上位3チームを倒すというジャイアントキリングも起こしています。全員がやるべき役割をきっちりこなした結果の順位であり、試合内容を見れば妥当と言えます。このチームに似合う言葉は「堅実」です。BAN/PICKから一番勝てる可能性のあるドラフトを行い、そのオーダー通りの試合を進める。コーチのゲームの理解度の高さが良くわかるチームです。Summerはこの堅実さのレベルをどこまで上げられるかに期待です。

3位 Unsold Stuff Gaming

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Unsold Stuff Gamingといえば新たに加入したMIDのDasher選手でしょう。戦績は12勝9敗でした。昨年はBOTから作るチームでしたがDasher選手の加入により、Remind選手がいたころのプレイスタイルに戻りました。リーグ戦中、下位チーム相手に落としてしまったり連敗でリーグ戦を終えるなど不安要素が残る中でプレイオフに臨みます。Gango選手の代わりにKeymaker選手が入りましたが、Gango選手の後釜というプレッシャーの中良くやっていたと思います。チームのスタイルがMID中心に変わったので、レーン戦を行うのはいつも以上に難しかったはずです。

個人的に残念なのが今シーズンはEnty選手のロームがチームのプレイスタイルの影響もあり、あまり見られなかったことです。彼の強さはアグレッシブなチャンピオンで試合を動かしていく所でこれは想像以上の武器になると思います。いつかEnty選手中心の試合が見てみたいです。

まだプレイオフが残っていますが相手はMIDが強力なCGAであるため、カギはTussle選手になるでしょう。彼がどう動かしていくかが試合に大きな影響を及ぼすはずです。

2位 Crest Gaming Act

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Crest Gaming Actと言えばhachamecha選手でしょう。

「JGが俺よりうまいならご自由にどうぞ」

さて、ふたを開けてみれば戦績は15勝6敗という強チームでした。リーグ戦で計22キルのソロキルキングLuna選手をはじめ、とても攻撃的なチームです。韓国人選手が上手というのは勿論、言い方は悪いですが一番の強みは穴という穴がいないことでしょう。どこからでもキャリーできるポテンシャルを持っています。唯一の懸念点はコミュニケーションです。ガンクのためのスキルセットだったり細かい所は英語ではなく日本語の方が良いのは明らかですし、この先を見据えるならばどれだけ細かい所を詰められるかになります。それだけ強いチームです。

個人的に評価が高いのはGrendel選手です。このメンバーの中で目立った不評点がないのがすごいと思います。また、インタビューでもいい人感が出ていました。サポートに向いてそうって思いました。

私のプレイオフセミファイナル勝利チーム予想はCGAです。USGが調子を最後まで挙げることができなかったのもありますが、現状、スキの少ないチームだというのが大きいです。しかし、相手もUSGという強豪チームであり、結果は戦ってみないとわかりせん。また、セミファイナルはBO1ではないためいつも以上にコーチの差がでるでしょう。コーチは両チームともめちゃくちゃ頭がいいのでたのしみです。

1位 DetonatioN Foucs Me 

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DetonatioN Foucs Meは現状、LJL内で圧倒的最強を誇っているといっていいでしょう。戦績は20勝1敗です。去年はEvi選手を起点に作っていくチームでしたが、今シーズンはYutapon選手を中心に試合を進めていっている印象です。また、元PGMのRamune選手が加入しMIDが2人体制に変わりました。 

この2人体制により戦術の幅が増えたため、BO5では今までのDFMよりさらに手ごわくなるでしょう。また、Gaeng選手の加入もあり集団戦の強さも増しています。BO5で相手がよほどの作戦をとってこない限りDFMは優勝する可能性が高いです。ファンボとしてもまた世界で戦うDFMが見たいです。

DFMの強さ、2人体制の意図、考察などについて書きたい所ですが、推しチームのため長くなってしまうので別記事で上げたいと思います。

一言言えるのは、このチームは考えているステップ、見えている景色が他のチームと違うというところです。

総評

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いかがだったでしょうか。今シーズンのLJLは選手個人だけでなくチーム自体のレベルも非常に上がっており、チームごとの特色が強くみれたシーズンだったのではないかと思います。今年から会場も大きくかわったことによりファンが選手に接する機会も増えたと思います。進行役のタケトさんもLJLに馴染んでおり、今後はこういった外部の人間をどれだけ巻き込めるかが重要になるでしょう。

去年DFMがプレイインのグループステージを突破したこともあり今年のLJL優勝チームにはプレッシャーが重くのしかかると思いますが、LJLチームが本戦で戦うところをいつか見たいので頑張ってほしいです。

LJLセミファイナルは4月6日、LJLファイナルは4月13日に行われます。どちらも土曜日なので皆さんぜひ見ましょう。

ちなみに14日の早朝3時からはLCSのファイナルも行われます。こちらも必ず見ましょう。

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